音楽と私

音楽との出逢い

物心ついた頃から私の周りには音楽がありました。寝る前にはいつも音楽が流れていて、歌好きの母とはよく一緒に歌いました。

 

やんちゃで冒険好き、活発過ぎて3歳の時に大やけどを担ったりもしました。兄が習っていたピアノを、自然に私も習うようになりました。幼なじみと一緒に行くピアノは楽しいものでした。

 

ピアノの前には良く座っていましたが練習というより遊び弾きばかり、それを許してくれていた両親に今はとても感謝しています。

 

多感な思春期には、今まで見えなかった大人の世界に憤りを感じ、ピアノからも離れる時期がありました。馴染めない学校、様々な病に入退院を繰り返す父のことなど、生活に不安も感じるようになっていきました。

 

そんな中、支えてくれたのがピアノでした。

高校生の時には

高校生の時には無我夢中でピアノを弾きました。弾けないフレーズが弾けるようになる喜びは何物にも変え難いものになっていきました。

 

当時の私を支えてくれる唯一のものだった気がします。手が異常に小さかった私は、ピアニストは向かないと思っていました。

 

それでも悩んだ末に音大に進み、単にピアノでクラシック音楽を弾くだけでなく、作編曲、即興演奏なども学んだことが、今頃になって(クリスタルボウルとピアノの同時演奏)とても役に立っていることが不思議でなりません。

 

 

国立音楽大学卒業後

卒後後、二期会オペラ研究所で声楽も学びながら、音楽指導者として仕事を始めました。ピアノやリトミックを通じて子供達が心身共に成長して行くことに、指導のやりがいを感じていました。

 

声楽と指導の二足のわらじを履いて必死にやっていた二十代でしたが、「もっと自分を極めたい!」その思いで、結婚後アメリカ在住の折に、ジュリアード音楽院でリトミック指導者国際免許を取得しました。

 

6年半の海外生活の後、日本に戻ると自然に指導の仕事を再開していきました。この時期、二人の子供の子育て、仕事、夫の不在を守ることで必死な毎日でした。実家も相変わらず不安だらけ、自分さえ頑張ればどうにかなる。

 

その思いで必死に毎日のことをこなしていましたが、気が着いた時には体はぼろぼろになっていました。

 

何度も繰り返す胃炎。体重も10キロ以上減り、それでも音楽を教える仕事が私を支えてくれていました。

ヒーリングとの出逢い

そんな時にヒーリングに出逢い、薬で治らないその症状が少しずつ緩和していきました。

 

自分の偏った思考が病を作っていることがわかりました。それと同時に五感が変化してきて、見るもの聞くもの全てが深く入ってくるようになってきました。

 

クリスタルボウルと出逢ったのもその頃です。

 

この出逢いが私の人生を180度変えてくれました。音の捉え方が変わり、ピアノが更に愛おしくなりました。音楽はいつも私のそばにありました。ピアノは私の苦しみ、喜びと共にありました。

 

“ 音楽は私の人生 ピアノは私の人生の縮図 出逢えたことは最大の喜びです ”

「その後の人生〜クリスタルボウルと出逢って〜」

初めてクリスタルボウルの音を聴いた時、まるで飲み込むように体の奥深くに音が入っていくのを体感しました。今まで聴いたことがない美しく澄んだ音にいっぺんで魅了され、何か突き動かされるものを感じ、自分も奏でたいと思いました。

 

そして気がつくと、多くの方の前で演奏するようになりました。音の概念がみるみる変わっていきました。

 

一音一音の大切さ、音が自然界のあらゆるものと共振共鳴し、新たな波動を作ることなど次々と発見がありました。

 

「深い癒しと浄化をもたらす」クリスタルボウル、その深い音のエネルギーは聴いてくださる方に大きな変化をもたらしてくれました。ストレスフルな社会を助けてくれると思いました。

 

そして、もともとピアノを弾く音楽家だった私は、音楽が私達に与えてくれる大きな力はクリスタルボウルを通じて奏でれば、その効果は何倍にも膨らむと思いました。

新たな演奏スタイル

そして確立したのが「クリスタルボウルとピアノの一人同時演奏」です。同時に演奏することに最初は戸惑いもありましたが、このふたつの音はあっという間に私を介して「新たな音楽の世界」を作ってくれました。

 

まるで人と人とが惹かれあっていくように少しずつ寄り添って、それぞれの音が美しい音に変化していきました。

 

また、クリスタルボウルを奏で初めて間もなく「自然の中で奏でたい!」と強く思うようになりました。それは単に心地よさを感じただけでなく、私の体の中から湧き出る大きな叫びのようなものでした。

 

それからは可能な限り旅にはクリスタルボウルを持参しました。

 

早朝の海、森、草原、神社、その他、「ここで奏でたい!」と思ったところでは音を出しました。

 

すると、鳥の鳴き声、波の立ち方、風の流れ、雲の流れ、そんな自然がまるで音と戯れているかのように心地よく変化していくのがわかりました。

 

そして、これらの体験から「クリスタルボウルの音は、私たちが過ごしやすい平和な世界を築いてくれる。」

 

そう確信するようになっていきました。

 

 

演奏への想い

世の中はありえないほどハイテクになり便利になりました。でも、そうなればなるほど自然が損なわれていきます。

 

私たちは自然の中にいると穏やかな心地よさを感じます。自然が私達の気持ちを豊かにしてくれます。私達も自然の一部、自然を慈しみ、自分を大切に思うことが過ごしやすい平和な世の中を築く第一歩なのではないかと思うのです。

 

クリスタルボウルはその橋渡しのお役目がある気がするのです。自然の中で奏でると、クリスタルボウルの音がますます澄んでいきます。私達の心身に調和を感じさせてくれます。

 

演奏会でも皆様がいつの間にか音に身を委ね、調和を感じて下さっているのがわかります。音楽は私達の根源にあり、見えないところを豊かにしてくれます。それは愛に溢れる世界だと気づかせてくれるのです。

 

私のできることは “ 真の音をお届けする ” ことで “ 愛と調和に満ちた平和な世界を築くこと ”です。

 

その思いを持ってこれからもクリスタルボウルとピアノを奏でていきたいと思っております。

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